FDA基準をクリア!アメリカ食品輸出に必須の「Nutrition Facts」基本ガイドと失敗しない3ステップ

日本の素晴らしい食品をアメリカの消費者に届ける第一歩として、絶対に避けて通れないのがNutrition Facts(栄養成分表示)の作成です。

日本の栄養成分表示をそのまま英語に翻訳するだけでは、アメリカのFDA(食品医薬品局)の基準を満たせないことをご存じですか?英語に翻訳しただけの栄耀成分表示だと、最悪の場合、通関で差し止めに遭うリスクもあります。
今回は、初めてアメリカへ食品を輸出する事業者向けに、絶対に押さえておくべきNutrition Factsの基本をわかりやすく解説します。
日本の表示と何が違う? 3つの決定的な差
「栄養成分を書くだけでしょ?」と思われがちですが、日米では法律(FDA基準)によるルールが大きく異なります。主な違いは以下の3点です。
1. 「100gあたり」はNG!「1食分(Serving Size)」がベース
日本では「100gあたり」や「1袋あたり」の数値を記載することが多いですよね。一方、アメリカではFDAが食品ごとに定めた「1食あたりの標準摂取量(RACC:Reference Amounts Customarily Consumed)」を基準に計算しなければなりません。
例: クッキーなら「30g」、清涼飲料水なら「12 fl oz(約360ml)」など、法律で1食分の基準がミリグラムやグラム単位で細かく決まっています。
2. 「加糖(Added Sugars)」の明記が義務
アメリカの現行ラベルでは、総糖類(Total Sugars)の内訳として、製造過程で後から加えられた砂糖やシロップの量を示す「Added Sugars」の記載が義務化されています。健康志向の強いアメリカの消費者が最もチェックする項目のひとつです。
3. フォントサイズや太さまで法律で決まっている
アメリカのNutrition Factsは、単に「見やすく書けばいい」というわけではありません。実は、フォントの種類、サイズ、さらには線の太さ(ボールド指定)まで、FDAの法律によって1ポイント単位で厳格に定められています。
例えば「Calories(カロリー)」の数値は16ポイント(約5.6mm)以上の太字で書かれていなければいならない、など。
必須となる主要な記載項目

Nutrition Factsのラベルには、以下の項目を定められた順番で記載する必要があります。
- Serving Size(1食分の目安) および Servings Per Container(1パッケージに何食分入っているか)
- Calories(カロリー)
- Total Fat(総脂質):飽和脂肪酸(Saturated Fat)、トランス脂肪酸(Trans Fat)の内訳
- Cholesterol(コレステロール)
- Sodium(ナトリウム / 塩分)
- Total Carbohydrate(総炭水化物):食物繊維(Dietary Fiber)、総糖類(Total Sugars)、加糖(Added Sugars)の内訳
- Protein(たんぱく質)
- 必須ビタミン・ミネラル:ビタミンD、カルシウム、鉄、カリウム(※日本で一般的なビタミンAやCは、現在は必須項目から外れています)
飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、ビタミンDなどのように、日本の栄養成分表示にはない項目も多いですよね。分析結果がないからといって、その項目を省いて表示することはNGです。アメリカに輸出を検討する段階で、アメリカのNutrition Factsを正確に作成するための、より詳細な成分分析を行うことが必要となってきます。
初めての輸出で失敗しないための3ステップ

それでは、実際にラベルを作成する際、どのような手順で行うべきか?初心者が進めるべき手順をまとめました。
Step 1: 自社製品の「RACC(1食分の基準)」を調べる
まずはFDAのガイダンスデータから、自社の食品がどのカテゴリに属し、1食あたり何グラム(または何ミリリットル)と定義されているかを確認します。
Step 2: 英語表記の原材料(Ingredients)とアレルゲンを整理する
栄養成分だけでなく、原材料もFDAのルールに従って「重量の多い順」に記載します。また、アメリカで指定されている主要アレルゲン(日本の「特定原材料」とは一部異なります。例えば、アメリカでは「ごま(Sesame)」が主要アレルゲンに含まれます)の義務表示への対応も必須です。
Step 3: 専用のソフトを使うか、専門家に依頼する
フォントの大きさ、罫線の太さ、余白の割合まで法律で決まっているため、Excelなどで自作するのは非常に危険です。アメリカの食品表示法に準拠したラベル作成ソフトを導入するか、専門家に依頼するのが最も確実です。
まとめ:正しいラベルはアメリカ市場での信用の証

Nutrition Factsは単なる義務ではなく、アメリカの消費者に対する「安心の証明書」です。 デザインやマーケティングに力を入れるのと同じくらい、まずはこの法的なベースを完璧に整えることが、アメリカビジネスを軌道に乗せる近道になります。
まずは、自社製品の原材料名と日本での栄養成分分析データを手元に用意することから始めてみましょう!
EverBrightでは、日本の食品メーカー様がスムーズにアメリカ市場へ参入できるよう、FDA基準に準拠したNutrition Factsの作成のサポートをしています。
これまで、香辛料メーカー様、醤油系調味料メーカー様、茶販売者様、ふりかけメーカー様、乾麺メーカー様など、他にも数多くの企業様のNutrition Facts作成を行ってきました。
「まずは話だけでも聞いてみたい」という段階でも大歓迎です。貴方の自慢の商品を一緒にアメリカの食卓へ届けましょう!

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